私は変形性股関節症に依り、寛骨臼回転骨切り術を受けるため、入院することになりました。
最初に申し上げておきますが、このような大手術も、3ヶ月という長期に亘る入院生活も初めての体験です。それだけに家のこと、仕事のこと、手術のことを 考えると不安でなりませんでした。そんな心の葛藤を、後に続く貴方を勇気付けられればと思い、文集に残します。
私が一番悩んだのは、やはり手術のことです。先生の診察を受け、一通り説明を受けたのですが、半信半疑で、仮に手術が成功したとしても職場復帰が果たせるのかなってね。
最初に説明を聞いたときは、何ソレ!骨を切る!回転させる?元あった個所の骨は?足の長さは?って感じで、頭の中はパニック状態でした。しかし、日増し に痛みの間隔が短くなってきて、日常生活に支障をきたすようになってくると「手術」の二文字が脳裏をかすめてくる。実際、「痛み」と「歩ける生活」を天秤 にかけると断然歩ける生活が良い訳で、心は次第に「手術=入院」と傾くようになりました。
入院の時期は家族と話し合って、下の娘の卒業式を見届けてからということで、3月末とし、入院までの3ヶ月の間に、先生からアドバイスを受けた「更生医療給付」の手続きに取り掛かり、入院の準備に入りました。
入院の準備に欠かせないのが、自己血採取で、最近の手術では輸血はしないそうで、弐回に分けて800CCの保存をしておくそうです。1回目は外来での採 血で、この時増血剤を処方されたけれど、嘔吐するなど体調が急変し、以後、この薬を見ることはありませんでした。
こうして入院の準備も着々と進み、入院当日を迎えることとなりました。
入院の予定期間は90日(手術後、11週間)で、入院後1週間、手術までの段取り?期間がありました。股関節の手術だから1週間必要なのか?この間は体調管理が大切!
入院初日は、二回目の採血の他、心電図、MRIとメニューをこなし、あとは手術までひたすら退屈な日々の連続です。
只、内科と違って整形だからか、食事制限があるわけではないので、食べ物は自由で、消灯が過ぎてもTVは観れるので、割と自由に過ごせます。ちなみに携帯電話やパソコンも使えるので必携ですよ。
そうこうして手術の当日。手術は午後1時半からで、約2時間の予定。病室を午後12時45分に出るので、朝から何やらと忙しく、宿便を出すのに浣腸もされた。
手術や手術後の不安が全くなかったわけじゃないけど、手術は全身麻酔と局部麻酔の併用で行われるようで、寝てる間に終わってしまうわけで、後はすべてを先生に託して眠りに入りました。
手術も予定通り終わり、回復室へ向かうのですが、なぜか局部麻酔の効きが悪く激痛!ノタウチまわる中、看護師さんは手馴れた対応で、いつしかまた眠りの 世界へ突入。不安と緊張の連続だった「手術」も無事終わり、あとは一日も早く回復することを願うのみとなりました。
手術後2週間は安静で、その内3日間は回復室でベッドに拘束され、腰痛にも悩まされるが、手術個所は不思議と痛まなかった。
びっくりしたのは、手術した次の日から、ベッドで食事をとれることで、なんで?って感じでした。
このあと病室へ戻り、本格的にリハビリが始まるまでが退屈で、そのうちトイレに行ったり、廊下をコソコソ出歩いたりして、看護師さんに「動きすぎです!」って患者の心得を聞かされてしまいました(笑)
リハビリは1週間ごとにメニューが増えて、松葉杖での歩行では2週間ごとに、レントゲンで確認しながら、非荷重→3分の1荷重→2分の1荷重→全荷重と手術した足に、徐々に荷重をかけて、股関節を馴らしていくようです。
リハビリに関しては順調な方でしたが、3分の1荷重に入ってから筋肉痛に見舞われ、むしろ筋肉痛との闘いでもありました。
3分の1荷重に入って1週間も過ぎた頃、5月の連休にも掛かっていて、予期せぬ一時帰宅が許可され、1ヵ月半ぶりの我が家で、美酒に浸っていました。
楽しい時って瞬く間に(入院生活が苦痛なのではないけど (^_^;)過ぎるもので、再び病院へ戻り、リハビリ再開。
2分の1荷重入ってからは、時々外出許可ももらって、外に出ることで刺激を受けてリハビリにも一層熱が入りました。
然しながら極度の筋肉痛に見舞われ、リハビリも様子を見ながら進めていくのですが、徐々にではあっても、自力歩行が出来つつある喜びに勝るものはないですね。
2分の1荷重も1週を過ぎた辺りから、片松葉杖での歩行も可能となり、ひとり、ふたりと退院していく人を見送る傍ら、黙々とリハビリに励んでいました(笑)
ようやく、手術後8週目を迎え、全荷重による歩行が始まりました。
全荷重をかけた瞬間は、2分の1とは違ってずしりとくるものがあり、恐る恐る一歩を踏み出したときは感激しました。そのあと、階段も試してみて、ゆっくりではあるけれど、特に痛みもなく、無事クリア。
歩けることの喜びに浸りつつ、退院が近いことも悟る瞬間でもありました。
2ヶ月近くの入院生活で、すっかり体力も落ちてるので、歩き疲れが出てくると痛みも出たり、体が左右に振れてくるので、杖はまだまだ手放せないかな?
横揺れ対策には、リハビリでは足の横上げが効果を発揮するようで、今までにも増して励まないと・・・・・!
あれ程右足への負担も心配していたのですが、特に問題もなく順調に回復へと向かっています。
退院は自己診断によるところが大きく、自信がつけばいつでも退院してもいいそうで、先輩達は、手術後10週を目途に退院していっているようです。
長かった入院生活も終わりを迎え、この場を借りてお世話になった院長先生をはじめ、看護師さん、リハビリの先生及びレントゲンの先生に御礼申し上げます。
大変お世話になりました。
特に看護師さんは可愛くて素敵な人達だったので、長い入院生活が苦もなく不安も無く楽しく過ごせたのだと思います。
その反面、看護師さんたちの苦労は、一方ならぬものがあったことと思います。
まもなく退院します。
皆さん、本当に有難うございました。最後になりますが、20代、30代で手術を勧められ、それを回避しようと湿布や痛み止めを服用されている方、痛みの 間隔が短くなってきている方、早めに手術を決断された方がよいと思います。筋肉と体力が衰え始める前の方が、回復力が明らかに違いますから。