私は先天性股関節脱臼で、幼少の頃両足にギブスをして治療した写真が残っています。右足はそれで良くなったのですが、左足は完治せず亜 脱臼のままとなってしまいました。ですから、小さい頃から長い歩行や疲れがたまると痛むことがありました。それでも、通常の生活を営むことにそれ程大きな 支障はなく過ごしてきました。 しかし、50歳近くになると痛む事も多くなり、足をひきずって歩くことが常となってきました。
ちょうどその頃、別な病気ともあいまって身体のあちこちに痛みを抱えるようになり、まずは原因のはっきりしている股関節の治療を。と思うようになりました。
ここ、「あすなろ整形外科」を知ったのはインターネットでした。股関節の専門であること、又、今後の通院等の利便性を考え、受診しました。 受診した時は、「今すぐ手術を!」と思っていた訳ではなく、Drの意見を聞いてみて、と言う今思えば受身的な態度だったように思います。長谷川Drは、も ちろんレントゲン写真を見て説明して下さいましたが、「私はレントゲン写真を手術する訳ではありませんから」と言われ「あなたの生活の中でこの痛みがな かったらどうなのかを考えてみてください」と言われたことが強く印象に残っています。 要は手術を最終的に決めるのは私自身であり、自分のこれからの人生の中でこの痛みをどうしたいのかを決めるのも自分なのだと教えられたと思いました。私は まだやりたい仕事もあり、この痛みと前向きに向き合おうと、人工股関節の手術を決意しました。
手術は全身麻酔ですので眠っているうちに終わってしまいました。術後2~3日はさすがに苦しかったですが、それを過ぎれば日々楽になりました。ここは股関 節手術で入院されている方が多いので、経験談を聞かせてもらったり、患者さん同士でお互いの様子を話せる雰囲気があることがとってもよかったと思っていま す。
間もなく退院を迎えようとしていますが、不安がない訳ではありません。回復は順調なものの52年間悪いなりに付き合ってきた私の身体はまだ新しい股 関節に馴染めず思うように動いてくれません。「早く思いどおりに動けるように 」と、気は急いでしまい腰が痛んだりして少々落ち込んだりもしています。そ んな私に看護師さんが「あせらなくてもいいよ。ゆっくり、少しずつ。」と言って下さいました。「そうだよなぁ」と改めて思いつつ、新しい股間節を入れた自 分の身体を大切にして、あせらずじっくり付き合っていこうと思っています。
最後に看護師さんはじめスタッフの皆さんには良くしていただきました。ありがとうございました。